薬剤師が伝える!『薬との上手な付き合い方』

薬局で働く薬剤師が、地域住民に対して「お薬との上手な付き合い方」という講演会を実施していく中で、お薬を飲まれる方々が『本当に知りたい事』を講演会での質疑を通して知ることができました。その経験から、本当に大切なお薬との付き合い方を、様々な視点からお伝えしていき、安心・安全に服薬できるような情報を提供していくブログです。

便秘に対する漢方薬

お薬とお付き合いのある皆さん、こんにちは!

 

いよいよ「便秘薬」の大詰めになってきました!

今回は、便秘症に対する漢方についてのお話です。

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その前に、

漢方については、正直、私は苦手?知識不足?な部分は否めません、、、。

勉強すればするほど奥が深い為、なかなか勉強が進まないという言い訳をした上で話を進めていきます^^;

 

一般的に、便秘で使われる漢方には、

・大黄甘草湯

・桂枝加芍薬大黄湯

・麻子仁丸

・潤腸湯

・大建中湯

 

便秘でもっともよくつかわれる漢方薬は、大黄甘草湯かなぁという感覚です。

大黄甘草湯には「ダイオウ」と「カンゾウ」という生薬からできているのですが、「漢方」という名前が付いた市販の便秘薬のほとんどに、この生薬が含まれています。

この漢方は、比較的体力がある人向けの薬と言われています。

体力があまりない人には桂枝加芍薬大黄湯が用いられます。何が違うかというと、「ダイオウ」の量が半分ということと、「シャクヤク・ケイヒ・タイソウ・ショウキョウ」という生薬が含まれているという事です、、、。

まぁ、あまり深入りはしないでおきましょう、、、(汗)

 

他にも、ウサギのフンのようにコロコロした便は「水分不足」で起こると考えられることから、潤いを与える麻子仁丸・潤腸湯がよいと言われています。

このように便の状態から、漢方薬を決めることもあります。


大黄甘草湯、桂枝加芍薬大黄湯、麻子仁丸、潤腸湯には、「ダイオウ」や「マシニン」といった下剤作用が含まれる生薬が入っているので、飲んだら比較的すぐに作用が現れます。しかし、下痢になったり、胃腸が痛くなったりする場合があります。

その場合は、下剤作用のある生薬を含まない桂枝加芍薬湯を使って、便秘を改善していくこともあります。

この2つの処方は腸の動きを調整する働きがあることから、便秘と下痢を繰り返すような症状の人にも向いている漢方薬です。大黄甘草湯などのような直接的な作用はありませんが、しばらく飲み続けることで、腸の動きを回復させて、安定したお通じをつけることが可能です。

 

簡単なまとめです!

大黄甘草湯 桂枝加芍薬甘草湯 桂枝加芍薬大黄湯

便秘や腹部膨満など

 

麻子仁丸 潤腸湯

コロコロ便の時

 

以上、簡単に解説した(簡単にしか説明できない(涙))内容ですので、市販薬を購入するのであれば、ぜひ薬剤師にご相談いただければと思います!


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