薬剤師が伝える!『薬との上手な付き合い方』

薬局で働く薬剤師が、地域住民に対して「お薬との上手な付き合い方」という講演会を実施していく中で、お薬を飲まれる方々が『本当に知りたい事』を講演会での質疑を通して知ることができました。その経験から、本当に大切なお薬との付き合い方を、様々な視点からお伝えしていき、安心・安全に服薬できるような情報を提供していくブログです。

【各論】糖尿病薬:グリニド剤

お薬とお付き合いのある皆さん、こんにちは!

 

今回は、グリニド剤についてご紹介していきます!

糖尿病のお薬はたくさん種類がありますので、まだまだこの各論、続きます、、、。

 

グリニド剤の種類

  • スターシス、ファスティック(ナテグリニド)
  • グルファスト(ミチグリニド)
  • シュアポスト(レパグリニド)

グリニド剤の特徴

このお薬の最大の特徴は、とても効果が早く、かつ切れがいいという事です。イメージとしては『新幹線』といったところでしょうか!?

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効果というのは、このお薬がすい臓に働きかけてインスリン分泌を促します。つまり、食後の血糖値上昇を抑える効果があるのです。

空腹時に服用すると服用後15分程度で効果があらわれて、約30分ほどで効果が最大に到達します。そのため、このお薬はαグルコシダーゼ阻害薬と同様に食直前に服用するお薬です。

グリニド剤は、食後の服用では速やかな吸収が得られず効果が減弱してしまいます。効果的に食後血糖の上昇を抑えるためにも、投与は毎食直前(ナテグリニド食前10分以内、ミチグリニド食前5分以内)とすることが重要になってきます。

 

 

服薬のポイント

このお薬は、服用後速やかに薬効が出るため、いわゆる食前(食事の30分前服用)では食事開始前に低血糖が発現する可能性がります。また、食直前に飲み忘れたため、食後に服用してしまっても低血糖のリスクは高くなります。もし食直前に飲み忘れた場合は、次の食事まで待ち、食直前に服用するようにしましょう!

 

薬を服用してから食事を開始するまでに時間がかかったり、いつもの食事量より少なくなっていると、低血糖を引き起こす可能性が高くなるため、その辺りも注意しながら、低血糖症状をチェックしていく必要があるでしょう。


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