薬剤師が伝える!『薬との上手な付き合い方』

薬局で働く薬剤師が、地域住民に対して「お薬との上手な付き合い方」という講演会を実施していく中で、お薬を飲まれる方々が『本当に知りたい事』を講演会での質疑を通して知ることができました。その経験から、本当に大切なお薬との付き合い方を、様々な視点からお伝えしていき、安心・安全に服薬できるような情報を提供していくブログです。

ノロウイルス感染症とは?

お薬とお付き合いのある皆さん、こんにちは!

 

季節柄(といっても少し遅いのですが)、インフルエンザについて色々とお伝えしました。

同じ感染症ということで、ノロウイルスも冬場に多いため、どういった感染症なのか?という事もお伝えしようと思います。

 

<今回の内容>

ノロウイルス感染症とは?

ノロウイルスの特徴

 

ノロウイルス感染症とは?

ノロウイルスは、2002年の夏、国際ウイルス命名委員会によってノロウイルスという正式名称が決定され、世界で統一されて用いられるようになったんです!

乳幼児から高齢者までの幅広い年齢層に急性胃腸炎を引き起こす、ウイルス性の感染症で、長期免疫が成立しないため何度もかかります、、、。

おたふくや水ぼうそうとは違い、インフルエンザのように、毎年感染してしまう恐れもあるという事です。

 

ノロウイルスはヒトに対して嘔吐、下痢などの急性胃腸炎症状を起こしますが、その多くは数日の経過で自然に回復します。

 

季節的には主に冬場に多発し、11月頃から流行がはじまり12〜2月にピークを迎えますが、年間を通して発生します。

 

ヒトへの感染経路は、主に経口感染です。

感染した人は、上記のように嘔吐・下痢を起こしますので、それらの処理が不十分ですと、糞便・嘔吐物およびこれらに 直接または間接的に汚染された便器や食器類から感染してしまうこともあります。

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牡蠣、美味しいですよね~

私は、牡蠣大好きなんです!

しかし、『「カキ」で当たった』とい方がいらっしゃいますが、汚染された食品を食べることによって感染する場合もあります。

「カキ」やその他の二枚貝類の生、あるいは加熱不十分な調理で感染してしまうんです。

以上が、感染源の代表的なものとしてあげられます。

 

ヒトからヒトへの感染として、ノロウイルス飛沫感染、あるいは比較的狭い空間などでの空気感染によって感染拡大します。

 ノロウイルスの増殖は人の腸管内のみですが、乾燥や熱にも強いうえに自然環境下でも長期間生存が可能なんです。すごく生命力?が強いんですよね、、、。

 

厄介な奴です

 

そして感染力が非常に強く、少量のウイルス(10〜100個)でも感染・発症します。

 

ノロウイルスの特徴

上記にも記載してありますが、ノロウイルスの特徴をまとめますと、

  • 人の腸管のみで増殖する。
  • 感染力が強く、少量(10~100個)でも発症する。
  • 経口感染、接触感染、飛沫感染など感染ルートが複数ある。
  • ノロウイルスに一度感染した患者でも繰り返し感染・発症する。

という事になります。

ノロウイルスは、ヒト→ヒト感染が一番多いです。

ノロウイルス感染者の感染原因を調べたところ、

感染原因が不明・・・23%

食品が原因・・・・・28%

ヒト→ヒト感染・・・49%

となっているようです。

まずは、感染ルートのシャットアウトを徹底していく必要がありますね!

その辺り、またお伝えしたいと思います!


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