「セルフメディケーション」ってどうすればいいの?
お薬とお付き合いのある皆さん、こんにちは!
前回、『市販薬との付き合い方』をご紹介しました。
ryouhei200611111.hatenablog.com
この中で、『セルフメディケーション』という言葉が出てきましたが、きちんとご説明できていなかったため、今回は、この『セルフメディケーション』について詳しくお伝えしようと思います。
セルフメディケーションとは、
自分自身で、ケガや病気の症状などを判断してお薬などを使用することで、健康の管理、病気の治療をすることです。
自分の健康に責任を持ち、それを管理することによって、過剰な病院の受診を減らすことで、受診の手間と医療費を省くことができる、という、政府の取り組みの一つです。
このセルフメディケーションを推進するにあたり、数年前か『スイッチOTC』なる商品が増えてきました。
『スイッチOTC』とは、今までお医者さんの処方箋がないともらえなかったお薬が、様々な要件を満たし、協議された結果、市販で販売することができるようになったお薬の事です。
一番有名なので言うと『ロキソニン』はその『スイッチOTC』の代表です。CMでもよく流れているので聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?
また、嵐の大野君がCMしている『アレグラ』なんかも『スイッチOTC』ですね!
そういったことで、以前では病院に行かないと治療できなかったことでも、自分で治療することが可能になってきているのです。
しかし、このような『スイッチOTC』は、むやみやたらに使用するのは危険です!(スイッチOTC以外でも医薬品をむやみやたらに使用するのは危険です!!)
今までは処方箋でしかもらえなかった薬です。それだけリスクがあるというのはお忘れなく。
「そんなこと言われたら、不安で買えないし、そしたら『セルフメディケーション』なんてできないじゃん、、、」
てなりますよね(^^;)
実は、ここで薬剤師の出番なんです!!
このような『スイッチOTC』は『要指導医薬品』『第一類医薬品』に分類されているんです。
市販の医療用医薬品は、リスクなどを考慮して
『要指導医薬品』
『第一類医薬品』
『第二類医薬品』
『第三類医薬品』
『医薬部外品』
等に分類分けされています。
そして、この『要指導医薬品』『第一類医薬品』は、薬剤師しか販売できません。
また、『要指導医薬品』は薬剤師が対面で販売しなければなりません。『第一類医薬品』も書面での説明が義務となっています。
『第二類医薬品』『第三類医薬品』については、薬剤師はもちろん、登録販売者も販売することができます。
以上の事より、
セルフメディケーションを意識することはとても大切だと思いますが、いくつか注意していただかないといけないことがあります。
セルフメディケーションを実施する大前提として
セルフメディケーションと言いながら、なるべく薬剤師のいる薬局やドラッグストアを選び、症状を相談して薬を選んでもらう。
そして、
お薬を買いに行く際は、必ずお薬手帳を持参する
これを意識していただくと、だいぶリスクも減らせると思いますし、適切な対応につながると思います。
たとえば、
副作用って何?お薬の表と裏の顔! part2 - 現役薬剤師が伝える! 『本当に大切なお薬との付き合い方』
のところでもお伝えしましたが、
その症状は、実は副作用の初期症状では?
という場合もあるかもしれません。
また、
その症状の場合は市販薬で対応よりも、速やかに受診したほうが良い場合も考えられます。
その辺り、薬剤師が症状などを聞いて判断しますので、お気軽にご相談していただきたいと思います。
それと、2~3日市販薬で対応しても、改善が見られない場合などは、速やかに受診していただくほうが良いでしょう!
まずは、薬剤師に相談を!!!!!