薬剤師が伝える!『薬との上手な付き合い方』

薬局で働く薬剤師が、地域住民に対して「お薬との上手な付き合い方」という講演会を実施していく中で、お薬を飲まれる方々が『本当に知りたい事』を講演会での質疑を通して知ることができました。その経験から、本当に大切なお薬との付き合い方を、様々な視点からお伝えしていき、安心・安全に服薬できるような情報を提供していくブログです。

副作用って何?お薬の表と裏の顔!part4

お薬とお付き合いのある皆さん、こんにちは!!

 

昨日の続きです。

昨日は、お薬を6種類以上飲んでいる方は副作用のリスクが少し高くなるから注意してくださいね!っていう事をお伝えしました。

 

では、他のも注意したほうが良い方とはどのような方なのでしょう!?

 

ちょっと前の記事を読んだ方は少し思い出してほしいなと思います!

お薬を飲んでからの流れ(お薬を服用してからの流れ - 現役薬剤師が伝える! 『本当に大切なお薬との付き合い方』)についてお伝えしましたよね!

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お薬は肝臓で分解されて、腎臓からおしっことして体の外に出ていくんですよね!

記事を読んでくださった方!覚えてました??

副作用についても、この腎臓・肝臓の働きというのは重要になります。

 

すごく簡単に言いますと、

腎臓や肝臓の働きが弱ってくると、副作用が起こる可能性が高くなる

という事です。

 

どういう事かというと、前にも載せたグラフを基に見ていくと、

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今まで、1錠のお薬を飲んでいて、緑のグラフのようにいい具合になっていても、例えば肝臓や腎臓の病気をしてしまうと、赤いグラフになってしまう可能性があるという事です。

どういう事かというと、今までは、朝に1錠飲んで、次の日の朝には、肝臓で代謝され腎臓から排泄されるた、グラフは青い範囲(薬の効き目がない範囲)近くまで下がっていきます。

しかし、肝臓や腎臓の病気をしたり、年齢を重ねることで腎臓・肝臓の働きが弱ってくると次の日になってもグラフが青いところ付近まで下がらなくなってしまう事があるんですね、、、。

そういった状況で、次の日の薬を服用すると、必然的にグラフの山が高くなってしまい、赤い範囲(薬の毒性が表れる範囲)に入ってしまう可能性があるという事です。

 

つまり、副作用が発現する可能性が出てくるという事です。

 

以上の事から、今まで長い間、同じお薬を服用していても

・腎臓や肝臓の病気で働きが弱くなった方

・若い時からずっと同じ薬を同じ量飲んでいる方で、年齢とともに少しずつ腎臓や肝臓の働きが弱くなっている方

 

このような方は、

急な体調変化が、ただの疲れなどとは思わず、2~3日しても改善しないようなら早めに受診するようにしましょう!!

 

これで、お薬の裏の顔である副作用についての、一般的な注意点をお伝えしました。副作用はどんなお薬にもつきものですが、過度に恐れることはありません!!

基本的なことをしっかりと理解していれば、十分対応可能なのです。

お薬と上手に付き合い、正しい知識を持ちましょう!!

このブログがそういった意味でお薬と付き合いのある皆さんにとってやくざつものとなればと思います(^^)


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