ジェネリック医薬品ってなんで安いの?
お薬とお付き合いのある皆さん、こんにちは!
「ジェネリック医薬品」と言う言葉は、聞いたことはあると思います。
テレビCMでも流れていますよね!
高橋英樹さんが出演されている「沢井製薬」や、黒柳徹子さん・南こうせつさんが出演されている「東和薬品」などなど、ジェネリックメーカーは沢山あります。
皆さんのイメージだと、
「ジェネリック医薬品」=「効果は一緒だけど、値段が安い」
だいたい皆さんこんなイメージなんじゃないかと思います^ ^
それって6〜7割くらい正解なんです!
でも、3〜4割の不正解の部分が実は重要だったりします、、、。
今回は「ジェネリック医薬品」の金額の面から詳しくお伝えしようと思います!
なぜ安いのか?
なぜジェネリック医薬品って安いんでしょうか?
そもそも、「ジェネリック」と言う言葉の意味は、「一般的な」という意味で、「ジェネリック医薬品」とは一般的に広く使用され、効能や安全性が確立された医薬品の事を意味しているんですね!
いわゆる新薬(いちばん最初に開発・発売された薬)の開発には10~15年ほどの歳月と数百億円以上の費用がかかるんですね!
ジェネリック医薬品は、すでに安全性・有効性が確認された有効成分を使用しているため、約3年という短い期間での開発が可能なんです!
そのため、新薬に比べて少ない費用で開発することができるということなんですね!
他にも、新薬はお医者さんや薬剤師などに、そのお薬の使用方法や様々な情報を伝えるために営業活動を積極的にしないといけないために莫大な費用を必要としますが、ジェネリック医薬品ではそうした情報提供やプロモーション費用も最小限にできるため、価格を抑えることができるんですね!
なんで、もっと早くに発売できないの?
医薬品には様々な特許が絡んでるんですね!
先発医薬品に与えられている特許は、主に4種類あります。
・物質特許:新しい化学物質に与えられる特許
・用途特許:特定の物質に対する新しい効能・効果に与えられる特許
・製法特許:物質の新しい製造方法に与えられる特許
・製剤特許:さらにくすりの安定化など製剤上の新しい工夫に与えられる特許
ジェネリック医薬品を開発・販売するためには、「物質特許」と「用途特許」の期間が満了している必要があるんですね!
具体的には、開発してから、特許権の存続期間満了まで(原則20年、最大25年)、他の会社は同じ成分のくすりを作ることができません。
ここで注意なのは、「発売してから」ではなく「開発してから」なので、実際世の中に出てからのカウントだともっと短い期間で発売になる事がほとんどです。
少し、金額的な部分から外れてしまいましたが、1つの薬を開発するには、長い年月と、膨大な開発費がかかりますが、特許が切れることによって、様々なジェネリックメーカーが開発することができるようになるという事です!
今回は、「なんで安いのか?」という視点でジェネリック医薬品を見てきましたが、実際のところ、本当に効能・効果が一緒なの?というところが一番気になるところなんじゃないかなと思います。
その辺り、あまり知られていないところを次回お知らせしようと思います!