薬剤師が伝える!『薬との上手な付き合い方』

薬局で働く薬剤師が、地域住民に対して「お薬との上手な付き合い方」という講演会を実施していく中で、お薬を飲まれる方々が『本当に知りたい事』を講演会での質疑を通して知ることができました。その経験から、本当に大切なお薬との付き合い方を、様々な視点からお伝えしていき、安心・安全に服薬できるような情報を提供していくブログです。

漢方って飲みにくい!?

お薬とお付き合いのある皆さん、こんばんは!

 

引き続き漢方特集です!(特集といっても、それほど中身は濃くないですが、、、)

漢方って「苦い」「においが気になる」「顆粒が口に残る」などの理由で飲みにくいとおっしゃる方が結構います。

そのような場合の、飲み方の工夫を患者さんにお伝えしているのですが、その工夫を今回はお伝えしようと思います。

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苦みやにおいが気になる

一番訴えの多い内容です。

一番は、オブラートに包んで飲んでいただくのが簡単な方法かなと思います。

ここで注意なんですが、オブラートを使ったことのある方ってどれほどいるんでしょう?あまり使ったことない人の方が多いんじゃないかななんて思います。

オブラートを使った薬の飲み方をお伝えしておきますね!

オブラートで薬を包んでそのまま口に入れると飲みにくいですよ!包み込んだオブラートを軽く水に付けてから口の中に入れると、すっと飲み込みやすくなりますよ!

 

あとは、ジュースやココアなどに混ぜるのもおススメです。

味のしっかりした飲み物に混ぜると、においや苦みが和らぎます!

 

顆粒が口に残る

これの一番簡単な方法は「お湯に溶かす」という事です。200~250CCのぬるま湯に顆粒を入れ、良く溶かしてから服用します。薬局でもらう漢方は比較的どれも溶けやすいです!

お湯の量が少ないと味が濃すぎたり、溶けにくかったりする場合があるので注意しましょう!

 

また、入れ歯をしている方は、入れ歯をはずしてから服用するほうが良いです。結構入れ歯の隙間に入り込んだりすることがあるみたいですね(^^;)

 

高齢者の方は、口が乾燥しがちです。そういった方は、服用する前にお湯で口を潤すといいですよ!顆粒が口の中の粘膜に張り付いたようになってしまうことがあります。そのようなことを防ぐためにも有効な手段です!

 

飲み込めない

飲み込む力が弱くなっている方や、小さなお子さんなど顆粒を飲み込む事が難しい場合はこんな工夫はいかがでしょうか?

まずはゼリーを試してみてください。市販のゼリーを使えば簡単ですよ。ゼリー振りかけて食べると割とすんなり喉を越します!お時間があり、短期間の漢方であれば、ゼリーを作る際に漢方を混ぜて作るのも有効です。味やにおいも気になることなく服用できます!

 

または、はちみつにつけてなめさせるのも結構良いですね!ちなみにはちみつは1歳未満の子にはNG(乳児ボツリヌス症の危険性あるため)なのでその辺り気を付けてくださいね!

高齢で嚥下機能低下している方には、とろみのある液体に混ぜていただくのがいいでしょう。介護用品のとろみ剤などを使って混ぜると誤嚥防止にもなりますしいいんじゃないでしょうか!

 

 


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