薬剤師が伝える!『薬との上手な付き合い方』

薬局で働く薬剤師が、地域住民に対して「お薬との上手な付き合い方」という講演会を実施していく中で、お薬を飲まれる方々が『本当に知りたい事』を講演会での質疑を通して知ることができました。その経験から、本当に大切なお薬との付き合い方を、様々な視点からお伝えしていき、安心・安全に服薬できるような情報を提供していくブログです。

飲み込みが悪くなり、むせる方へ!part2

お薬とお付き合いのある皆さん、こんばんわ!!

 

『飲み込みが悪くなり、むせる方へ!』のパート2という事で、前回の続きをお伝えしたいと思います!

前回は、最後に『薬剤師自慢!?』が入ってしまったので、お伝えしきれなくてゴメンナサイ、、、。

 

前回は、飲み込みが悪くなっても、『自分勝手に錠剤をつぶしたり、カプセルをばらしたりしないでね!』というお話だったと思います。

では、なぜつぶしたり、ばらしたりしたらいけないのか?説明をしますね!

 

お薬って、実は様々な工夫がされており、とても精巧に作られているものもあるんです!

では、どのような工夫がなされているんでしょうか?代表的なものを2例ご紹介しますね。

 

<腸溶錠(ちょうよう錠)>

読んで字のごとく、胃で溶けずに、腸で溶けて吸収されるお薬です。

一般的なお薬は、胃で溶けて小腸で吸収されて血液中に取り込まれるんですよね!

でも、お薬の中には、胃で溶けてしまうと、、、

・胃酸によりお薬の成分が分解されてしまい、効果が無くなってしまう

・胃で溶けだしてしまうと、お薬の成分が胃を荒らしてしまう

このような不都合があるお薬の成分の場合には、胃で溶けず腸で溶けるような工夫をしているんです。

では、このような薬をつぶしたり、カプセルから取り出してしまったら、、、

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<徐放錠(じょほう錠)>

これも、漢字を読んでいただいたら分かるように徐々に溶け出して、ゆっくり吸収される特徴がある薬です。

最近は1日1回だけ飲めばいい薬が増えてきてますよね!

1日3回飲むよりも1日1回の方が楽ですし、飲み忘れが少なくなりますよね!

このような理由から、製薬会社は1日1回飲めばいいように工夫して作成している薬があるんです。

では、このような薬をつぶしたり、カプセルをばらしたりしたら、、、

ゆっくり吸収されてなが~く効くように作られているのに、いっぺんに吸収されることで、急激に効果が出すぎてしまい副作用の原因となってしまうのです。

 

このような理由があるから、絶対に自分勝手につぶしたりカプセルをばらしたりしないでくださいね!ってお願いしているのです!!

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ここで薬剤師の出番なんですね~!!!!!!!!!!!

薬剤師は『薬の専門家』ですから、このお薬がどのような特徴か知っています!!

 

  「飲み込みが悪くなったからどうにかしてぇ~」

特殊加工されているお薬が出ていない患者さんに対しては、薬局でつぶしたり、カプセルをばらしたりしてお薬をお渡ししてるんですね!実は!

 

じゃあ、

特殊加工されている薬が出ている患者さんで飲み込みが悪くなった患者さんに対してはどうしたらいいんでしょうか!?

 

次回、詳しくご紹介しますね~!!

 


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