薬剤師が伝える!『薬との上手な付き合い方』

薬局で働く薬剤師が、地域住民に対して「お薬との上手な付き合い方」という講演会を実施していく中で、お薬を飲まれる方々が『本当に知りたい事』を講演会での質疑を通して知ることができました。その経験から、本当に大切なお薬との付き合い方を、様々な視点からお伝えしていき、安心・安全に服薬できるような情報を提供していくブログです。

お薬を服用してからの流れpart3

お薬とお付き合いのある皆さん、おはようございます!!

今回はパート3ということですね!前回は、『グラフの山の高さが大切です』とお伝えしました。

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理由は、上記の図の為です。

 

では、どうしたらグラフの山の高さが変わってしまうのでしょうか?

 

1番の理由は、

指示したとおりのお薬の量、飲むタイミングを守らずに自分勝手に服用してしまった場合です。

 

例えば、1日3回飲まないといけない薬のパターンで見てみましょう!

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緑のグラフが1日3回きちんと服用した場合です。

朝に服用し、昼ころになると効果が下がってくるため、昼にまた服用する。同じ理由で夜にも服用する。

このように1日3回服用することで、お薬の量がきちんと『効き目が表れる範囲』に収まることができるのです!

 

しかし、赤いグラフを見てください!

昼に飲み忘れてしまった場合、昼から夜にかけてのグラフは『薬の効き目が表れない範囲』に入ってしまうのです(TT)

そして、

『昼に飲み忘れたから夜に昼の分も一緒に飲んでしまおう!!』

こんな自分勝手な考えで服用してしまったら、、、

赤いグラフは『危険な範囲』に入ってしまうんですね、、、

 

これが、グラフの山高さが変わってしまう一番の原因です。

 

他にも、頓服薬の飲みすぎなどにも注意です!!

頭が痛い・腰や足が痛いなどなど、痛いのって耐えられないですよね~(TT)

「1日3回まで、6時間は間あけてね」

こんな風に指導されていても、痛かったらついつい飲み過ぎてしまうなんてことも、、、。

そうすると、お薬が肝臓で分解され、おしっこやうんちと一緒に排泄されるというお話はしましたが【お薬の服用してからの流れ(初回)】、きちんと間隔をあける、回数を守ることをしないと、体の中のお薬の量が増えすぎてしまい、グラフの山の高さが『危険な範囲』に入ってしまうという事なんですね、、、。

 

なので、

まずは、お医者さんの指示したとおりの飲み方・量をきちんと守ってお薬を飲むことが一番大切です!!

 

とても、当たり前の事なんですが、体調が悪くなった原因が、実は、自分勝手な服用ってことも結構あるんですね、、、

 

自分勝手な服用以外にも、原因はあるのですがが、まずは皆さんができる事か考えると、『指示通りの服用』をしっかりとしていきましょう!!

 

次回からは、少し内容を変えて、『副作用』についてお伝えしていこうと思います!!


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